一日一行 アリエッティの『20年日記』

『◯年日記』や『◯◯年日記』という製品が売り出されるまえから、普通の日記帳(日付入)をそんなふうに工夫して日記をつけていた人って結構いるのではないでしょうか。
こんなふうに。

アリエッティがきめたことは、(忘れないときは)毎日のページに,一日一行だけかくということでした。それは、ほかの日記帳が手にはいるなんてことは、けっしてあるまいと考えたからで、そうやって、一ページに二十行ずつかくようにすれば、二十年はつづけられるわけなのでした。いままでに、もうほとんど二年もつけていましたが、きょう、三月二十二日のところで、去年かいたことを読んでみました。「かあさん、きげんわるし。」アリエッティは、そこで、もすこし考えていましたが、やがて、「かあさん」というところに、おなじという印をつけて、それから、「きげんわるし」の横に、「気をもむ」と、かきこみました。」
(『床下の小人たちメアリー・ノートン)1952年


「これでよければ、たくさんあげられるけど。」

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さすが工夫の得意な「借りぐらし」のアリエッティです。というか、「現実的」に空想することが得意な作者のメアリーです。
『◯年日記』を製品化すればよかったのに。ところで外国にもあるのかな?『◯年日記』って。


ありました。大むかしに製品化されてました。


「一日一行日記(オフライン)」を実践しているこんな人も発見。